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シャイニーストッキング

第16章 もつれるストッキング5  美冴

 38 遺志…

 いや、違う…
 わたしはこの嫉妬心の昂ぶりからの、彼、大原浩一を略奪するという独占欲を満たしたいのだから。
 
 だって…
 せっかく彼を盗らずに、奪わずに、ゆかりさんに返したのに…
 あの松下秘書なんかに奪られてしまうなら…
 わたしが彼を、大原浩一を、自分のモノにするんだ。

 それも…
 このわたしのストッキングの魅力で奪うんだ。

 これが、本当に彼を落とすということだから…

 ガチャ…
 わたしはベッドルームのドアが開くなり、彼より先に、セミダブルのベッドへと飛び込んでいく。

「あ…」
 そんなわたしの不意の動きの速さに、彼は一瞬、呆然とする…
 だが、そんな彼には構わずに素早く、ベッドの上でスカートを脱ぎ、そして…
「ほら……」
 両脚を曲げ開き、それはつまり、いわゆるM字開脚という態勢となり…

 ゆっくりとパンティストッキングのウエストのゴム部に右手を差し入れて…
『ひもパンティ』の結び目をほどいていく。

 ひもパンティ…
 これも亡きゆうじの嗜好のひとつの、ある意味、遺品、遺志。

『ほら、いちいち穿き変えるより簡単じゃん…』
 ゆうじは、わたしにパンティストッキングを穿かせたまま、つまり、ノーパン直穿きで愛したがった…
 そしてわたし自身も、その直穿きによるナイロン繊維のザラザラとした感触の快感に酔い痴れ、濡らしていた。
 
 それにストッキング直穿きはフェチにとっての垂涎の憧憬…
 だからわたしはいつの間にかに、ほぼ、ひもパンティしか穿かなくなってしまっていた。

「み、美冴……」
 ゴクリ…
 彼はそう呟き、喉を鳴らし、そして目は喜悦に濡れ、光る。

「さぁ……」
 わたしはそう囁き、ゆっくりとM 字開脚を広げていく。

 ほら、ゆかりさんや、松下秘書は、こんな姿をアナタに見せ、魅せるの…

 さあ、わたしのストッキングを愛して…
 このストッキング丸ごと食べて……
 快感に狂わせて…

 わたしは昂ぶりの目を向けて、彼を見つめ…

 ゆっくりと、パンティストッキングの股間のセンターシームに指先を這わせ、誘っていく…

「あぁ……ん、んん………」

 もう、匂い立つほどに濡れていた…

「み、みさ…え……」

「さ、さぁ、わたしを……食べて………」




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