シャイニーストッキング
第16章 もつれるストッキング5 美冴
124 優柔不断な甘さとズルさ
「ふ……あ、分かってはいるのよねぇ…」
そして美冴は皮肉な笑みを浮かべながら、そう言ってきた。
そう…
本当は、分かってはいる、だが、今となっては、美冴に対して何も言えない。
いや、言ったところで、全てを論破されてしまうに決まっているから。
だから、今は、敢えて、何も言わないし、言えやしない…
「ホント、そこが、アナタのズルいところ…
でもあり、優柔不断な…魅力なのよねぇ」
「え…」
その優柔不断な魅力とは……
「それがまた、本当にズルいところよねぇ…」
「……………」
「ほら、こうして、何も言わずに黙ってる…」
そう呟くと、また、美冴は…
「はぁぁ…」
と、呆れたかの様に、再び、髪をかき上げ、ため息を吐く。
「そうやってさ、いつも曖昧にしてさ、誤魔化してきてたんでしょう?」
「…………」
「ゆかりさんにも…あの松下秘書にもさ……」
「あ、い、いや…」
「ううん、もう今更よ、全部分かってるし…
全部バレてるから…」
「え…」
やっぱり、バレてるか…
「バレるに決まってるでしょう、あんなさぁ、バレバレな挙動不審な狼狽えすればさぁ」
それは、昼間の常務室の対峙でのオレの慌てぶりと、焦りの揺らぎ。
「しかもさ、あの松下秘書の、あのゆかりさんに対する挑戦的な………」
美冴は、そこで言い澱み…
「当然、松下秘書だって、アナタとゆかりさんの関係を知ってる訳でしょう」
「あ、い、いや…」
答えようがない。
だが…
「ほらっ、そこが、優柔不断で、ズルいところっ」
「え?」
優柔不断の……
「そうよ、そう、ハッキリしなくたって、許してもらえるから…
そこが、ホント、ズルいところっ」
「……………」
「逆に言えばさぁ、モテるってことでさぁ…
そして、それを逆手に甘えてるってことなのよね…」
逆手に、甘えてる…
なぜか、否定できない………。
「ゆかりさんもさぁ…
松下秘書もさぁ…
あ、あと、わたし……もだけど……
きっと、なぜか、アナタを、大原常務さんが好きだから…
甘やかせ、許せちゃってるのよね……」
わたしも……
美冴は、そう言ってきた。
そして、それは、全然否定されていないってこと…
「で、でもね、さすがにね……」
「ふ……あ、分かってはいるのよねぇ…」
そして美冴は皮肉な笑みを浮かべながら、そう言ってきた。
そう…
本当は、分かってはいる、だが、今となっては、美冴に対して何も言えない。
いや、言ったところで、全てを論破されてしまうに決まっているから。
だから、今は、敢えて、何も言わないし、言えやしない…
「ホント、そこが、アナタのズルいところ…
でもあり、優柔不断な…魅力なのよねぇ」
「え…」
その優柔不断な魅力とは……
「それがまた、本当にズルいところよねぇ…」
「……………」
「ほら、こうして、何も言わずに黙ってる…」
そう呟くと、また、美冴は…
「はぁぁ…」
と、呆れたかの様に、再び、髪をかき上げ、ため息を吐く。
「そうやってさ、いつも曖昧にしてさ、誤魔化してきてたんでしょう?」
「…………」
「ゆかりさんにも…あの松下秘書にもさ……」
「あ、い、いや…」
「ううん、もう今更よ、全部分かってるし…
全部バレてるから…」
「え…」
やっぱり、バレてるか…
「バレるに決まってるでしょう、あんなさぁ、バレバレな挙動不審な狼狽えすればさぁ」
それは、昼間の常務室の対峙でのオレの慌てぶりと、焦りの揺らぎ。
「しかもさ、あの松下秘書の、あのゆかりさんに対する挑戦的な………」
美冴は、そこで言い澱み…
「当然、松下秘書だって、アナタとゆかりさんの関係を知ってる訳でしょう」
「あ、い、いや…」
答えようがない。
だが…
「ほらっ、そこが、優柔不断で、ズルいところっ」
「え?」
優柔不断の……
「そうよ、そう、ハッキリしなくたって、許してもらえるから…
そこが、ホント、ズルいところっ」
「……………」
「逆に言えばさぁ、モテるってことでさぁ…
そして、それを逆手に甘えてるってことなのよね…」
逆手に、甘えてる…
なぜか、否定できない………。
「ゆかりさんもさぁ…
松下秘書もさぁ…
あ、あと、わたし……もだけど……
きっと、なぜか、アナタを、大原常務さんが好きだから…
甘やかせ、許せちゃってるのよね……」
わたしも……
美冴は、そう言ってきた。
そして、それは、全然否定されていないってこと…
「で、でもね、さすがにね……」
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