シャイニーストッキング
第16章 もつれるストッキング5 美冴
129 ごまかしとウソの味…
「み、みさえ……」
わたしは再び肩を抱かれ、囁きながら近付いてくる彼の唇から逃げられないでいた…
それは、この熱い想いの視線により、まるで、全身の力が抜け落ちたかの様であった。
そう、わたしは…
彼のその熱い愛の目に、心が融けてしまったみたい。
「あ……ば、バ…カ…な…の………」
近寄る唇を見つめながら、そんな力ない抗いを、呟くのが精一杯であった。
『バカなの…』
この彼の唇が誤魔化しのキスなのはわかっている…
抱き寄せてくるその手が、ウソの抱擁なのも感じてはいる…
とりあえずわたしを抱き、愛すれば…
なんとかなるって考えているであろう事も、感じ…
いや、分かってはいる。
だって…
前も、以前も、そうだったから。
そう、あの二回目に愛された夜…
わたしは本気で彼をゆかりさんから奪い、略奪しようという黒い欲望と衝動が、心に強く湧き起こり、そして、ゆかりさんから奪ってやろう…
そんな独占欲という、黒い欲望の昂ぶりを自覚したのである。
だが、それは、シャワーを浴びていた時であった…
髪を洗い流していた時に、不意に、忍んできた彼に後ろから抱かれ、貫かれ、その夜、何度目かわからないくらいの絶頂感に陥った瞬間に…
なぜか、そんな欺瞞の欲望の昂ぶりがスッと消え…
いや、それはまるで…
流れ落ちるシャワーの水流と一緒に、その黒い欲望が流れてしまったかの様であった。
『美冴を愛してる…』
おそらく、あの夜…
抱かれながら耳元で囁かれたその言葉に、心の中に抱いていた欺瞞という黒い塊を溶かされてしまったのだろうと思われる。
そして今、彼はまた、あやふやに、なんとか誤魔化そうと…
あの夜の様にわたしを抱き、愛そうとしている、いや、そうとしか思えないほどに、彼のキスからは…
ウソの味、匂いしかしてこないのだ。
だが、わたしは、それを分かってはいるくせに…
なぜか、そのキスや抱いてくる腕から逃げられないし、抗えない…
「み、みさえ…」
「あ、い、いや、ば、バカ、や…」
そんな力のない言葉が精一杯の抵抗…
抱かれている身体からは、すっかり力が抜け落ちてしまい…
もはや、彼の成すがまま……
「み、みさえ……」
わたしは再び肩を抱かれ、囁きながら近付いてくる彼の唇から逃げられないでいた…
それは、この熱い想いの視線により、まるで、全身の力が抜け落ちたかの様であった。
そう、わたしは…
彼のその熱い愛の目に、心が融けてしまったみたい。
「あ……ば、バ…カ…な…の………」
近寄る唇を見つめながら、そんな力ない抗いを、呟くのが精一杯であった。
『バカなの…』
この彼の唇が誤魔化しのキスなのはわかっている…
抱き寄せてくるその手が、ウソの抱擁なのも感じてはいる…
とりあえずわたしを抱き、愛すれば…
なんとかなるって考えているであろう事も、感じ…
いや、分かってはいる。
だって…
前も、以前も、そうだったから。
そう、あの二回目に愛された夜…
わたしは本気で彼をゆかりさんから奪い、略奪しようという黒い欲望と衝動が、心に強く湧き起こり、そして、ゆかりさんから奪ってやろう…
そんな独占欲という、黒い欲望の昂ぶりを自覚したのである。
だが、それは、シャワーを浴びていた時であった…
髪を洗い流していた時に、不意に、忍んできた彼に後ろから抱かれ、貫かれ、その夜、何度目かわからないくらいの絶頂感に陥った瞬間に…
なぜか、そんな欺瞞の欲望の昂ぶりがスッと消え…
いや、それはまるで…
流れ落ちるシャワーの水流と一緒に、その黒い欲望が流れてしまったかの様であった。
『美冴を愛してる…』
おそらく、あの夜…
抱かれながら耳元で囁かれたその言葉に、心の中に抱いていた欺瞞という黒い塊を溶かされてしまったのだろうと思われる。
そして今、彼はまた、あやふやに、なんとか誤魔化そうと…
あの夜の様にわたしを抱き、愛そうとしている、いや、そうとしか思えないほどに、彼のキスからは…
ウソの味、匂いしかしてこないのだ。
だが、わたしは、それを分かってはいるくせに…
なぜか、そのキスや抱いてくる腕から逃げられないし、抗えない…
「み、みさえ…」
「あ、い、いや、ば、バカ、や…」
そんな力のない言葉が精一杯の抵抗…
抱かれている身体からは、すっかり力が抜け落ちてしまい…
もはや、彼の成すがまま……
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