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シャイニーストッキング

第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1

 67 5年前、あれから…(53)

「ああっ、ううっ、あぁっ…」
 
 和哉はわたしのしゃぶる愛撫に堪え切れなく、シックスナインの態勢に入る前に、突然喘ぎ、ドクドクと射精をしてしまった。

「あぁっ……」

 うわっ、すごい量だわ…
 口で受け止められない程の量である。
 
 わたしの、この本気でしゃぶったフェラチオの快感には、耐えられなかったようであった。
 やはり和哉はまだ高校生の少年なのである。
 そしてこれが普通なのだ。
 普通に考えても17歳の少年が、ましてや経験未熟な男の子が、32歳の熟女のフェラチオテクニックに堪え切れる筈がないのである。

「気持ち良かった?」
 ティッシュに大量の精子を戻しながらわたしは訊いた。

「は、はい、我慢できなかったです…」
「ふふ、そう、そうなんだ…」
 わたしは無意識に嬉しそうにそう呟くと、和哉が不思議そうな顔をして見てきた。

「和哉くん、あのね…」
 そしてわたしは昨夜からの想いを和哉に話し始めていく。

 あのね…
 
 わたし達の始まりはストッキングじゃない、それってある意味、普通じゃないわよね、アブノーマルよね。
 そしてそれがわたし達のきっかけなんだけど、あまりにもストッキングを意識し過ぎだと感じたのよ…

「え、は、はぁ…」
 和哉は戸惑いの顔をして聞いていた。

 だからね…

 わたし考えたの、これからのこと、この先のキミのことを…
 
 だって…

 この先他の女の子とセックスしようというときにさ、いきなりストッキングの爪先なんか舐めたら女の子は引いちゃうよ…

「あ、はい…」

 あれは、たまたまわたしだったからアレで済んだけれど、ゴミ箱からストッキング拾って匂い嗅いでましたなんて、わたし以外に理解してくれないからね…

「うん…」
 恥ずかしそうに俯いた。

 だから…
 いくらストッキングが好きだからって最初は隠さないと…
 そして徐々にカミングアウトしないと…

「だからわたしは和哉くん、キミに普通のセックスを覚えて欲しいって…」
 まずはノーマルセックスを愉しんでもらいたいってさ…
 だからこうしたんだ…と、話したのである。

「は、はい…」

「だってキミ、和哉くんはまだ高校生なんだよ、これからどんどん先が、未来があるんだから…」



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