
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
14 ゆかりとの電話 ④
その日のゴルフはやはり予想通り、ボロボロであった。
さすが避暑地の軽井沢である、朝晩は半袖では寒い位の気温であり、日中はさすがに真夏真っ盛りであるからそこそこの気温まで上がったのだが、湿度か低いのだ、あの都内で毎日の様に悩まされていたジトジト、ベタベタ、ムシムシとした暑さは全く感じなかった…のだが、やはり私は体育会系なのであった。
いくら序列的に私の方が上の立場となったとはいえ、一回り以上も年上の林田社長に対してぞんざいな、威丈高な態度も言葉も取れず、朝イチのプレイ開始から、いや、朝の顔合わせ時から気を遣い捲りの、それは林田社長もそうであり、お互いに気を遣い捲りとなったのである。
そして当然、それはプレイにも影響を与えてしまい、ヘトヘトとなりスコアをグッと落としてしまったのだ。
だが、そんな私の態度と姿勢は却って良かったらしく、松本副社長の目にはそんな気遣いを良い方で捉えてくれ、目にも映ったようであったのである。
そしてプレイ中の会話で判明した事なのであるが、松本副社長も野球部出身者であり、私同様、高校時代まで強豪高校でプレイをし怪我により泣く泣くその先の野球の道を諦めた…と、いう事であったそうなのだ。
そんな偶然までも全てが、私にとって良い流れとなったのである。
そして松本副社長はスコアも良かったのだ、それも私への後押しとなったのであったのだ。
山崎専務曰く…
最高のご機嫌なのだそうである。
「大原くんなかなか良いぞ、かなり君のことを気に入ったみたいだ…」
と、山崎専務もプレイ後の風呂でそっと耳打ちしてくれた。
とりあえずはゴルフ初日を何とか無事に済ませる事が出来た様ではあったのだ。
『へぇ、それは良かったですねぇ…』
ゴルフの後の夕食を済ませ、軽くラウンジにて飲んで解散した後、私は部屋に戻り、直ぐにゆかりに報告を兼ねての電話をしていた。
時刻は昨夜同様に午後10時半を過ぎた辺りであった。
明日もラウンドするから、と、ゴルフに真剣な松本副社長の計らいにより早目の解散となったのである。
本当にそれは下っ端にとっては大変有り難い事であった。
「そうなんだよ…、ま、偶然の重なりの結果なんだがね」
そうなのだ、一つ間違えてしまうと機嫌を損ねてしまう恐れもあったのである。
その日のゴルフはやはり予想通り、ボロボロであった。
さすが避暑地の軽井沢である、朝晩は半袖では寒い位の気温であり、日中はさすがに真夏真っ盛りであるからそこそこの気温まで上がったのだが、湿度か低いのだ、あの都内で毎日の様に悩まされていたジトジト、ベタベタ、ムシムシとした暑さは全く感じなかった…のだが、やはり私は体育会系なのであった。
いくら序列的に私の方が上の立場となったとはいえ、一回り以上も年上の林田社長に対してぞんざいな、威丈高な態度も言葉も取れず、朝イチのプレイ開始から、いや、朝の顔合わせ時から気を遣い捲りの、それは林田社長もそうであり、お互いに気を遣い捲りとなったのである。
そして当然、それはプレイにも影響を与えてしまい、ヘトヘトとなりスコアをグッと落としてしまったのだ。
だが、そんな私の態度と姿勢は却って良かったらしく、松本副社長の目にはそんな気遣いを良い方で捉えてくれ、目にも映ったようであったのである。
そしてプレイ中の会話で判明した事なのであるが、松本副社長も野球部出身者であり、私同様、高校時代まで強豪高校でプレイをし怪我により泣く泣くその先の野球の道を諦めた…と、いう事であったそうなのだ。
そんな偶然までも全てが、私にとって良い流れとなったのである。
そして松本副社長はスコアも良かったのだ、それも私への後押しとなったのであったのだ。
山崎専務曰く…
最高のご機嫌なのだそうである。
「大原くんなかなか良いぞ、かなり君のことを気に入ったみたいだ…」
と、山崎専務もプレイ後の風呂でそっと耳打ちしてくれた。
とりあえずはゴルフ初日を何とか無事に済ませる事が出来た様ではあったのだ。
『へぇ、それは良かったですねぇ…』
ゴルフの後の夕食を済ませ、軽くラウンジにて飲んで解散した後、私は部屋に戻り、直ぐにゆかりに報告を兼ねての電話をしていた。
時刻は昨夜同様に午後10時半を過ぎた辺りであった。
明日もラウンドするから、と、ゴルフに真剣な松本副社長の計らいにより早目の解散となったのである。
本当にそれは下っ端にとっては大変有り難い事であった。
「そうなんだよ…、ま、偶然の重なりの結果なんだがね」
そうなのだ、一つ間違えてしまうと機嫌を損ねてしまう恐れもあったのである。
