テキストサイズ

シャイニーストッキング

第8章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一

 53 心残りの忘れモノ

「あ、んん…」

 私はきよっぺを再びベッドに押し倒し、ニット地の橙色のワンピースの裾から一気に捲り上げ、そのまま脱がしてしまう。

「あん…」
 するとブラジャーとパンティ、パンストの姿になった彼女は胸を押さえながら喘ぎを漏らす。

 私も着ているポロシャツを自ら脱ぎ、急ぎチノパンも、パンツごと一気に脱ぎ捨て全裸になったのである。
 洋服を脱ぐのにまごつく時間が惜しかったのだ。
 そして彼女のパンストをパンティごと一気に脱がせた。

「あっ、やっ」
 だが、声だけである、抵抗の抗いはない。
 おそらくこの時点での私と彼女の想いは、既に一つに合致している筈なのである。
 そして私はその想いを内心確信し、彼女の両脚を広げ、そして、自ら猛っている怒張を握り、当てがっていく。

「あ、や、ぁ…」
 彼女はそう声を漏らし、その大きな瞳で私を見つめてくる。
 だが、その大きな瞳に抗いの色はなく、変わらず、欲情した濡れた光りのままであった。

 迷いはなかった…

 私は自ら当てがった怒張を、そのまま一気に沈めていく。

「あっ、あぁぁ…」
 
 ズブズブと湿った、淫靡な音が聞こえるかの様にヒダを掻き分け、ゆっくりと彼女の、いや、きよっぺ、いや、昔、27年前から愛した『本田きよみ先輩』の中に私の怒張が挿入っていった。

「お、うぅ…」
 絡み付く肉の感触の快感に、怒張が震えてくる。

「あ、はぁぁ…」
 きよっぺはため息とも、吐息とも、喘ぎとも、そのどちらともいえない様な声を漏らし、そして両腕を私の肩周りに回し、両脚を腰周りに絡め付け、その大きな瞳で見つめてくる。

「あ…」

 そして彼女のその大きな、濡れた、美しい瞳には涙が浮いていた。

「はぁん、こ、コッペぇ…」
 それは彼女の感涙である。

 私も、その涙を見た瞬間から一気に心が昂ぶり、震えてきたのだ。

 ようやく…

 ようやく、心残りを…

 忘れモノを…

 あの、青春の心残りの忘れモノを取り戻した…

 そしてついに長年の想いを完遂できたのだ…


 
 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ