
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
76 必死の謝罪
「いや、じゃあ私が今から戻る、戻ろう」
だが、もう私の心には火が灯いてしまっていたのだ。
『えっ…』
「うん、今から東京に、いや、ゆかりの所に戻るよ」
心の昂ぶりは止まらない。
『あっ、ありがとうございます…
で、でも、もう大丈夫ですから』
ゆかりの声は、言葉は、すっかりいつもの感じに戻っていた。
「いや、でも…」
昂ぶりは治まりそうもない。
『ああ、ごめんなさい…
わたしが、わたしが我が儘を言ってしまったばっかりに』
「いや、そんな、我が儘なんかじゃないさ、当たり前の想いだよ」
本当にそうも思っていた。
なぜならば…
ゆかりがあんなに心乱らせて、あんな声で、そう、まるで泣いているかの如くなあんな声でこんな我が儘を言ってきたのは初めての事であったから…
そしてその我が儘は、至極、当然な、当たり前なのであるから。
今までのゆかりは、そんな言葉を言った事はなかった…
いや、言ってはくれなかったのである。
だから感激したし、感動したし、心が震えてしまったのである…
そして私自身が心からゆかりに会いたく、逢いたくなったのだ。
『ああ、でも…、でも…本当に大丈夫ですから…
ちゃんと15日の夜まで待てますから、待ちますから…』
「あ、いや、だが…」
『あの…わたし、なんだかんだ言っちゃいましたが、その、プチ同窓会の話しも本気で思っていて…
アナタに、浩一さんには、本当に久しぶりの地元で懐かしいお友達と愉しんで欲しいって、本気で…』
そんなゆかりの優しさが嬉しく感じてきていた。
だが、ザワザワがまだ止まらないでいた…
『ごめんなさい…
本当にごめんなさい…
せっかくの田舎を、地元を愉しんでください』
ゆかりは今度は必死に謝ってきていた。
そして、なんだか、それが、可哀相に感じてきてしまってきたのである。
「うん…わかった…よ」
これ以上、ゆかりに謝らせたくはなかったのだ。
だが…
心の底には、ゆかりが来るか…
もしくは私自身が東京に戻るか…
ある意味、そうした方がいい…
と、思う自分がいるのであった。
なぜならば…
今夜、ここ、この地元に居たならば…
あの想い…
すなわち、オスの、あの、いやらしい本能を、押さえる自信が全くないからである…
「いや、じゃあ私が今から戻る、戻ろう」
だが、もう私の心には火が灯いてしまっていたのだ。
『えっ…』
「うん、今から東京に、いや、ゆかりの所に戻るよ」
心の昂ぶりは止まらない。
『あっ、ありがとうございます…
で、でも、もう大丈夫ですから』
ゆかりの声は、言葉は、すっかりいつもの感じに戻っていた。
「いや、でも…」
昂ぶりは治まりそうもない。
『ああ、ごめんなさい…
わたしが、わたしが我が儘を言ってしまったばっかりに』
「いや、そんな、我が儘なんかじゃないさ、当たり前の想いだよ」
本当にそうも思っていた。
なぜならば…
ゆかりがあんなに心乱らせて、あんな声で、そう、まるで泣いているかの如くなあんな声でこんな我が儘を言ってきたのは初めての事であったから…
そしてその我が儘は、至極、当然な、当たり前なのであるから。
今までのゆかりは、そんな言葉を言った事はなかった…
いや、言ってはくれなかったのである。
だから感激したし、感動したし、心が震えてしまったのである…
そして私自身が心からゆかりに会いたく、逢いたくなったのだ。
『ああ、でも…、でも…本当に大丈夫ですから…
ちゃんと15日の夜まで待てますから、待ちますから…』
「あ、いや、だが…」
『あの…わたし、なんだかんだ言っちゃいましたが、その、プチ同窓会の話しも本気で思っていて…
アナタに、浩一さんには、本当に久しぶりの地元で懐かしいお友達と愉しんで欲しいって、本気で…』
そんなゆかりの優しさが嬉しく感じてきていた。
だが、ザワザワがまだ止まらないでいた…
『ごめんなさい…
本当にごめんなさい…
せっかくの田舎を、地元を愉しんでください』
ゆかりは今度は必死に謝ってきていた。
そして、なんだか、それが、可哀相に感じてきてしまってきたのである。
「うん…わかった…よ」
これ以上、ゆかりに謝らせたくはなかったのだ。
だが…
心の底には、ゆかりが来るか…
もしくは私自身が東京に戻るか…
ある意味、そうした方がいい…
と、思う自分がいるのであった。
なぜならば…
今夜、ここ、この地元に居たならば…
あの想い…
すなわち、オスの、あの、いやらしい本能を、押さえる自信が全くないからである…
