
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
86 絶望の『望(のぞみ)』②
「ノン…か」
「はい、ノンですよ、こうちゃん…」
ここにもいた…
ここにも元カノがいたのである。
ノン…
のぞみ…
望…
山下 望…
そして、自称『絶望の望(のぞみ)』
「わたしの望はさぁ、希望の望じゃなくてさぁ、絶望の望(のぞみ)なのよねぇ…」
22年前、ノンは私が高校二年生の時の彼女であり、その時、彼女が自分でそう言っていた。
自称…
絶望の望(のぞみ)、山下望…
私の一つ下、今は39歳になるのか…
但し、当時ののぞみ、ノンは、
絶望…という割には明るく、ヤンキーチックな可愛い性格であったのだ。
いや、あの当時の10代はヤンキーが多い時代でもあった。
そして、当時17歳だった私にとっては、彼女、ノンの存在は、自分自身の絶望の中での唯一の
『希望の望(のぞみ)』であったのである…
「やだわぁ、22年振りになるのかなぁ…」
22年振りの再会である。
「そうか、そんなに経つかぁ、でも、よく分かったなぁ」
「ええー、だってぇ、こうちゃん、全然変わってないじゃん、すぐに判ったわ…
それに髪型も、あの頃のままだし…」
と、明るい笑顔でノンはカットしながら、そう話してくる。
「そ、そうかぁ、髪型、変わってなかったっけぇ」
少し恥ずかしい。
そしてドキドキしていた…
それは、また偶然、連続して再び、こうして違う元カノと再会してしまったからであったからである。
この流れは何なんだ…
こんな偶然があるのか…
確かに以前迄の帰省時は、幼馴染みの宮本まさやんの居酒屋くらいしか行かなかったし、そこで、どちらかといえば宮本まさやんが声を掛けやすい関係の、昔の友達を呼んだりしていただけであり、こうして街中を歩いたりした事はほとんどなかった。
だから地元に残っている昔の友人、知人とは、そうそう再会や、出会う機会がなかったといえたのだ。
だが…
こうも続けて、元カノ、と再会するとは…
それも、過去の青春の思い出の中での、重要な存在感の元カノとの連続的な再会をするとは…
偶然にしては…
いや、やはり、女難なのか…
「ノン…か」
「はい、ノンですよ、こうちゃん…」
ここにもいた…
ここにも元カノがいたのである。
ノン…
のぞみ…
望…
山下 望…
そして、自称『絶望の望(のぞみ)』
「わたしの望はさぁ、希望の望じゃなくてさぁ、絶望の望(のぞみ)なのよねぇ…」
22年前、ノンは私が高校二年生の時の彼女であり、その時、彼女が自分でそう言っていた。
自称…
絶望の望(のぞみ)、山下望…
私の一つ下、今は39歳になるのか…
但し、当時ののぞみ、ノンは、
絶望…という割には明るく、ヤンキーチックな可愛い性格であったのだ。
いや、あの当時の10代はヤンキーが多い時代でもあった。
そして、当時17歳だった私にとっては、彼女、ノンの存在は、自分自身の絶望の中での唯一の
『希望の望(のぞみ)』であったのである…
「やだわぁ、22年振りになるのかなぁ…」
22年振りの再会である。
「そうか、そんなに経つかぁ、でも、よく分かったなぁ」
「ええー、だってぇ、こうちゃん、全然変わってないじゃん、すぐに判ったわ…
それに髪型も、あの頃のままだし…」
と、明るい笑顔でノンはカットしながら、そう話してくる。
「そ、そうかぁ、髪型、変わってなかったっけぇ」
少し恥ずかしい。
そしてドキドキしていた…
それは、また偶然、連続して再び、こうして違う元カノと再会してしまったからであったからである。
この流れは何なんだ…
こんな偶然があるのか…
確かに以前迄の帰省時は、幼馴染みの宮本まさやんの居酒屋くらいしか行かなかったし、そこで、どちらかといえば宮本まさやんが声を掛けやすい関係の、昔の友達を呼んだりしていただけであり、こうして街中を歩いたりした事はほとんどなかった。
だから地元に残っている昔の友人、知人とは、そうそう再会や、出会う機会がなかったといえたのだ。
だが…
こうも続けて、元カノ、と再会するとは…
それも、過去の青春の思い出の中での、重要な存在感の元カノとの連続的な再会をするとは…
偶然にしては…
いや、やはり、女難なのか…
