
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
156 やはり女難?…
「じゃあ、おやすみ…」
『はい、おやすみなさい…』
そんな微妙な胸のドキドキとした複雑な高鳴りと昂ぶりを感じながら、そして惜しい想いを残しつつも電話を切ったのだ。
あまりの長電話は禁物なのである…
なぜなら、いつ、つい、ボロが出るか分からないからである。
だが、耳に、脳裏に、ハキハキとした心地よいゆかりの声が残っていた。
ゆかりの声は心地よい…
律子の声は心を揺さぶる…
美冴のハスキーな声には愁いを感じる…
そしてきよっぺの声はなんだ?…
そんな事を想いながら私はスッと寝落ちしたのである。
全ては自分自身の優柔不断が原因ではあるのだが、色々な意味で疲れていたのだ。
やはり女難なのか………
翌朝の午前9時半、私は近所にある学童野球の練習グラウンドに行った。
「おうコッペ、久しぶりだなぁ」
そこには小学校時代からの幼馴染みであり、共に中学時代までは一緒に野球をやっていた石川が監督として居たのだ。
彼、石川は高校は私立高校に野球特待生で入学し、怪我もなく甲子園出場こそは叶わなかったが、三年間活躍したのである。
そして某自動車ディーラーに就職をし、こうして学童野球の監督を兼ねているそうだ。
「うん、弟にさ、駿輔のこと見て欲しいってさ」
「ああ、うん、いいぞぉ駿輔は、いいセンスしているし、まるで昔のコッペみたいだよ」
「え、昔のオレみたいって…」
「ああ、足が速くてさ、バッティングセンスも抜群さ」
私自身には子供はいない、だからこそ余計に嬉しい褒め言葉である。
「そうか、それは楽しみだなぁ、まぁ、少し見学していくよ」
私はそう言って木陰にある他の見学している親達のいるベンチに向かった。
「あ、こうちゃん…」
すると、不意に名前を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。
「あっ、あれっ」
なんとそこには、
あの『絶望ののぞみ』こと、ノンが居たのである。
「ああ、そうか駿輔くんはこうちゃんの甥っ子たもんねぇ」
「あ、いや、ノンは?」
「うん、隆が、息子が、そう、駿輔くんと同級生の息子がいるのよ」
なんとノンの息子も同じ学年で学童野球をしていたのだ。
まさかノンがいるとは…
またザワザワと騒めいてきていた。
いったいどういう流れなんだ…
やはり女難なのか…
「じゃあ、おやすみ…」
『はい、おやすみなさい…』
そんな微妙な胸のドキドキとした複雑な高鳴りと昂ぶりを感じながら、そして惜しい想いを残しつつも電話を切ったのだ。
あまりの長電話は禁物なのである…
なぜなら、いつ、つい、ボロが出るか分からないからである。
だが、耳に、脳裏に、ハキハキとした心地よいゆかりの声が残っていた。
ゆかりの声は心地よい…
律子の声は心を揺さぶる…
美冴のハスキーな声には愁いを感じる…
そしてきよっぺの声はなんだ?…
そんな事を想いながら私はスッと寝落ちしたのである。
全ては自分自身の優柔不断が原因ではあるのだが、色々な意味で疲れていたのだ。
やはり女難なのか………
翌朝の午前9時半、私は近所にある学童野球の練習グラウンドに行った。
「おうコッペ、久しぶりだなぁ」
そこには小学校時代からの幼馴染みであり、共に中学時代までは一緒に野球をやっていた石川が監督として居たのだ。
彼、石川は高校は私立高校に野球特待生で入学し、怪我もなく甲子園出場こそは叶わなかったが、三年間活躍したのである。
そして某自動車ディーラーに就職をし、こうして学童野球の監督を兼ねているそうだ。
「うん、弟にさ、駿輔のこと見て欲しいってさ」
「ああ、うん、いいぞぉ駿輔は、いいセンスしているし、まるで昔のコッペみたいだよ」
「え、昔のオレみたいって…」
「ああ、足が速くてさ、バッティングセンスも抜群さ」
私自身には子供はいない、だからこそ余計に嬉しい褒め言葉である。
「そうか、それは楽しみだなぁ、まぁ、少し見学していくよ」
私はそう言って木陰にある他の見学している親達のいるベンチに向かった。
「あ、こうちゃん…」
すると、不意に名前を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。
「あっ、あれっ」
なんとそこには、
あの『絶望ののぞみ』こと、ノンが居たのである。
「ああ、そうか駿輔くんはこうちゃんの甥っ子たもんねぇ」
「あ、いや、ノンは?」
「うん、隆が、息子が、そう、駿輔くんと同級生の息子がいるのよ」
なんとノンの息子も同じ学年で学童野球をしていたのだ。
まさかノンがいるとは…
またザワザワと騒めいてきていた。
いったいどういう流れなんだ…
やはり女難なのか…
