
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
157 プールの約束
まさかノンがいるとは…
いったいどういう流れなんだ…
やはり女難なのか…
「あれ、あの小さいのが息子なの」
と、ノンは明るく指差して言ってきたのである。
「美容室は?」
「うん、私の予約は午後に回してあるのよ」
「そうなんだ…」
「ね、ここに座って一緒に見よう」
そして私はノンの隣に座り、甥っ子とノンの息子の学童野球を見学する。
「でもぉなんかヤだわぁ、一緒にこうやって子供の野球観るなんてさぁ、ドキドキしちゃうわぁ」
「あ、いや、それはオレも同じだよ」
そうなのである、昨日、偶然に飛び込んだ美容室がノンのお店であり、そしてそれが約23年振りの再会であったのだ、そして今日なのである。
きよっぺといい、このノンといい、偶然の再会にしては出来過ぎた再会とも云えるのであった…
『元カノの1人や2人は…』
そんなゆかりの昨夜の電話の声が心に蘇ってくる。
今回の帰省は、なんなんだ…
何となくザワザワ、ドキドキと高鳴ってしまっていた。
そして練習が終わり、そして私とノンは別れたのである。
まさか、こんな学童野球の練習グラウンドでまたノンと会うなんて…
『元カノの1人や2人は…』
再び脳裏にはゆかりの言葉が蘇ってく
きていた。
そしてザワザワと騒めかせながら甥っ子の駿輔と共に実家へと戻る。
「なかなかいいセンスしてますよ、先が楽しみですね…」
「え、そうですかぁ、お義兄さんにそう言われると嬉しいわ」
と、弟の嫁さんである美千代さんがそう言ってきた。
「あっ、そういえば駿輔がお義兄さんに14日に○○ゆうえんちのプールに連れて行って貰えるって言ってきたんですけど…」
「あ、うん、さっきの練習の帰り道に約束したんですよ、妹の美海ちゃんと一緒に行こうって…」
そう、いつも色々な意味で弟夫婦に世話になりっぱなしだし、弟はこのお盆の期間中でも商店街の精肉店は営業しているから、せめてもと甥っ子、姪っ子をプールにでも連れて行こうと思ったのである。
「兄貴なんか悪いね…」
と、お昼休みで戻って来た弟が声を掛けてきた。
「おう、ご苦労様だな、大丈夫だよ、気にするな」
「うん、ありがとう…
夏休みでもさ、なかなか連れて行けなくてさ」
これは自営業、商売をしていると仕方が無い事なのである…
まさかノンがいるとは…
いったいどういう流れなんだ…
やはり女難なのか…
「あれ、あの小さいのが息子なの」
と、ノンは明るく指差して言ってきたのである。
「美容室は?」
「うん、私の予約は午後に回してあるのよ」
「そうなんだ…」
「ね、ここに座って一緒に見よう」
そして私はノンの隣に座り、甥っ子とノンの息子の学童野球を見学する。
「でもぉなんかヤだわぁ、一緒にこうやって子供の野球観るなんてさぁ、ドキドキしちゃうわぁ」
「あ、いや、それはオレも同じだよ」
そうなのである、昨日、偶然に飛び込んだ美容室がノンのお店であり、そしてそれが約23年振りの再会であったのだ、そして今日なのである。
きよっぺといい、このノンといい、偶然の再会にしては出来過ぎた再会とも云えるのであった…
『元カノの1人や2人は…』
そんなゆかりの昨夜の電話の声が心に蘇ってくる。
今回の帰省は、なんなんだ…
何となくザワザワ、ドキドキと高鳴ってしまっていた。
そして練習が終わり、そして私とノンは別れたのである。
まさか、こんな学童野球の練習グラウンドでまたノンと会うなんて…
『元カノの1人や2人は…』
再び脳裏にはゆかりの言葉が蘇ってく
きていた。
そしてザワザワと騒めかせながら甥っ子の駿輔と共に実家へと戻る。
「なかなかいいセンスしてますよ、先が楽しみですね…」
「え、そうですかぁ、お義兄さんにそう言われると嬉しいわ」
と、弟の嫁さんである美千代さんがそう言ってきた。
「あっ、そういえば駿輔がお義兄さんに14日に○○ゆうえんちのプールに連れて行って貰えるって言ってきたんですけど…」
「あ、うん、さっきの練習の帰り道に約束したんですよ、妹の美海ちゃんと一緒に行こうって…」
そう、いつも色々な意味で弟夫婦に世話になりっぱなしだし、弟はこのお盆の期間中でも商店街の精肉店は営業しているから、せめてもと甥っ子、姪っ子をプールにでも連れて行こうと思ったのである。
「兄貴なんか悪いね…」
と、お昼休みで戻って来た弟が声を掛けてきた。
「おう、ご苦労様だな、大丈夫だよ、気にするな」
「うん、ありがとう…
夏休みでもさ、なかなか連れて行けなくてさ」
これは自営業、商売をしていると仕方が無い事なのである…
