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もう離れられない~年の離れた弟と~

第1章 弟の気持ち

「姉貴……」

新太は私の事を、ぎゅっと抱きしめた。

「そういうとこ、俺好きなんだ。」

「はいはい、有難う。」

誕生日おめでとうって言われて、好きってハグされるなんて、可愛い弟だ。

私は、すっかり油断していた。

「そんな姉貴を、俺は欲しい。」

「えっ?」

欲しい?そんな言葉、どこで覚えてきたの?

すると新太は、私の首筋に吐息をかけた。

欲情している?私に?

「新太、待って。」

「待てない。今日まで我慢してきたんだ。」

「今日までって……」

「今日で俺、18歳になる。俺とセックスしても、姉貴は咎められない。」

セックス⁉

その言葉で、新太の気持ちを知った。

「ダメだよ。」

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