屋上にいたヤンキーくん
第2章 「あれ…サボってんの?」
「曇って雨が降っても、晴れればまた青くなる。それってなんかすげぇことだよなぁ…」
園山くんはそう言った。
意外とロマンチックだな。
「お前も空とか好きなの?」
「私は…まぁまぁかな…」
「ふーん。」
あれ…?
反応薄くない…。
しかも妙な空気になっちゃったし…。
でも空を見つめる園山くんの顔、すごく悲しそうだな…。
何しゃべろう…。
少しの沈黙が続いたけど、それを破ったのは園山くんだった。
「この前の告白なんだけど…さぁー」
「う、うん」
ついに返事をしなきゃいけないときが来たのか…。