屋上にいたヤンキーくん
第2章 「あれ…サボってんの?」
「これ飲む?」
そう言って園山くんは、牛乳パックのコーヒー牛乳を差し出した。
「ありがとう…」
私はコーヒー牛乳を受け取った。
園山くんも、もう一つあったコーヒー牛乳を取り出し飲んだ。
「ここ座れば?」
「う、うん…」
園山くんは自分の隣を指さし言った。
私は言われた通り隣に座った。
なんか緊張するなぁ…。
横目でとなりを見ると、コーヒー牛乳を飲みながら空を見ていた。
なんか心臓がうるさい…。
なんで…だろ。
「空ってさぁ…いっつも青いよな?」
「え?!」