屋上にいたヤンキーくん
第3章 「傷の手当してくれね?」
×紀衣Side×
「ちょっと!!紀衣!」
「な、なに?」
「あんた告白の返事したの?」
「え…してないけど…」
私は今、女子トイレにいる。
それで芽衣からの質問…。
「まだしてないの…」
「だって…まだ…」
まだ答えが見つからない。
園山くんが好きなのかも…。
でも一つだけ確かなことがある。
「ねぇ芽衣。私、園山くんと話してるときとか、一緒にいるときなんかドキドキするんだよね…」
「それって…。完璧恋じゃん!!」
「そうかな…」
「だってドキドキする時点で恋確実!!」