綺麗なあの人に抱かれたい!
第3章 抱かないの?
「え、同棲?」
「違う。たまにご飯食べに来い」
「ごはん?」
とっても健康的な理由だった。
でも、いいのかな。
「料理できないくせに、食生活改善しようなんて無謀なんだよ。大体、料理できないんじゃなくて、朝霧の場合は料理しないんだろ」
「う」
アタリ。
ぐうの音もでない私に、卯月さんは鼻で笑う。
「教えてやる」
「料理?」
「これも作れるようになるぞ」
美味すぎるチャーシューを指差して言う。
「まあ、アンタが嫌なら別にいいけど」
残り僅かな量をれんげで掬い取って、卯月さんがチャーハンを口にする。その表情や言い方に、特別な含みは感じられない。発言自体に下心はなさそうだ。
だから私は、この卯月さんの誘いをちゃんと考えてみた。
卯月さんとは、出会ってこれが2度目。
まだお互いの事も知らなすぎて、信用に値する人かどうかの判断も難しい。なのに、既にご飯を共にしている仲だ。
先日と、今日。この人と話してみて抱いた印象は、とにかく俺様気質だ。始終偉そうで口も悪い。私がもっとも苦手とする人物。
でも、一緒にいても全然嫌じゃない。
苦痛だと感じない。
むしろ楽しいとすら思っている。
「違う。たまにご飯食べに来い」
「ごはん?」
とっても健康的な理由だった。
でも、いいのかな。
「料理できないくせに、食生活改善しようなんて無謀なんだよ。大体、料理できないんじゃなくて、朝霧の場合は料理しないんだろ」
「う」
アタリ。
ぐうの音もでない私に、卯月さんは鼻で笑う。
「教えてやる」
「料理?」
「これも作れるようになるぞ」
美味すぎるチャーシューを指差して言う。
「まあ、アンタが嫌なら別にいいけど」
残り僅かな量をれんげで掬い取って、卯月さんがチャーハンを口にする。その表情や言い方に、特別な含みは感じられない。発言自体に下心はなさそうだ。
だから私は、この卯月さんの誘いをちゃんと考えてみた。
卯月さんとは、出会ってこれが2度目。
まだお互いの事も知らなすぎて、信用に値する人かどうかの判断も難しい。なのに、既にご飯を共にしている仲だ。
先日と、今日。この人と話してみて抱いた印象は、とにかく俺様気質だ。始終偉そうで口も悪い。私がもっとも苦手とする人物。
でも、一緒にいても全然嫌じゃない。
苦痛だと感じない。
むしろ楽しいとすら思っている。