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「私に、そんな言葉使って貰っても。」

「本音だから、仕方がない。」

そこで、坂本さんに手を握られた。

「いいよね。今夜。」

ドキッとした。

私、今日坂本さんに、抱かれるの？


待って。セックスって、いつぶり？

前の彼氏と別れてからだから、10年振り⁉

恥ずかしい。

そんな長い間、セックスしていなかっただなんて。

これは、もしかして……

最後のチャンス？

私は、坂本さんの手を握り返した。


「お会計、お願いします。」

坂本さんは、カードで支払いをすると、私の手を握って、ホテルのフロントに連れて行った。

「部屋、一室取ってくれ。」

「はい。」

フロントの人は、何を察したのか、直ぐにルームキーを出してきた。