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11回目の夏

第1章 告白

「じゃあ、おやすみ」

「……おやすみ」



私と春人の家は隣同士。
今日は近所の神社で夏祭りがあって、そこで私は春人に告白しようと、3日前から計画を立てていた。



「春人……」

「ん? どうした、千夏」



落ち着いた、優しい声。
だけど、何度告白しても春人から好きになってもらえない。



「……ううん、なんでもない。送ってくれてありがとうね」

「……千夏……」



私はこみ上げてきそうな涙を我慢して、家の中に入って行った。




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