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愛玩物語

第4章 守って、守られて

「何やってんだお前らぁぁぁ!!」

俺は勢いよく男達の元へ突っ込んだ。

三人の男達は情けなくも下半身丸出しにしている。

勝てると思った。喧嘩なら、これでも多少は慣れているんだ。

「おらぁ!!」

俺はまず、すぐ側にいた男の股間を思い切り蹴りあげた。

「ぎゃぁぁぁ!!」

男が悲鳴をあげると、もう一人の男も不意を疲れて股間を無防備にしている。すかさず、そいつも蹴りあげて地面に平伏せさせた。

「な、なんだおめぇ!」

葉月に覆い被さった男には顔面にパンチをくらわせる。

「俺の女に何しやがる!!」

怒りを込めた俺の拳は相手の鼻を潰した感触があった。

「ぐぇっ!!」

男が葉月から離れると俺は葉月に駆け寄った。

人形のように動かない葉月を俺は抱える。

声をかけている暇はない。とにかく、ここから逃げなければ。

急所をやられて男達が踞っている隙に、俺は葉月を抱えたまま逃げた。

こんなに軽かったけ。葉月。お前・・・

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