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『お前の家の住所と新城の家、近いんだよ。届けてくれないか？』

私は先生の言葉を思い出しながらため息を吐いて新城先輩の家に向かった、

人付き合いは嫌なのに、頼まれたら断れない。

それでも先生が生徒の住所を勝手に教えるなんて、どうかしてると思った。

早く渡して、早く帰ろう。

私はそう自分に言い聞かせた。

けど、新城先輩ってどんな人だけ。女の子からモテてるみたいなことは聞いたことあるけど。

葉月は学校で友達がいない。そのため人付き合いもないので新城が学校中の女を抱いている事を知らなかった。女子がみんな新城とセフレという事も。

「えっと、あの角を左に曲がったところですね」