もう推しとは言えない *番外編更新中
第9章 マッサージ
ふっと小さく微笑んだポチは…ゆっくりと私のお尻にも触れていく。
「ん…」
「そ、リラックス…な。」
…お尻、揉まれてるみたいでなんだか変な気分になってしまいそう…でも、確かに気持ちよくて。
何でこんなに、ポチはマッサージが上手なんだろう?とぼんやり思う。
「…ポチは、誰か他の人にマッサージしたことあるの?」
「ん?あぁ…まぁな。気持ちいい?」
「うん…でも、あんまお尻ばっか触られると変な感じするかも…。」
「…そう改めて言われると、俺が変態みたいじゃねぇか。でも、もう少し我慢しろよ。」
ちゃんとほぐしてやるから…って言われても、やっぱり…ポチにやられてるからこそ、何だかエッチな気分になる…。
私、欲求不満みたいじゃない…?これじゃ。
そんなことを思っていると、ポチは…。
「…気持ち悪くない?大丈夫か?」
「うん、大丈夫…ポチだったら、平気。」
そう口にしてから、ハッとする。
…言っちゃダメだったかもしれない。
(いや、推しだから…って理解してくれれば、)
深くは捉えないで…。
「…まぁお前、俺のこと犬扱いするくらいだからね。仕方ねぇな、今日は…許してやるよ。」