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甘い蜜は今日もどこかで

第2章 【曖昧なカンケイ】






でもコレ、瓶でしっかり包装されていてなかなか開けづらいの。
ジロウでもちょっと時間かかる。
だから悪戯しちゃうよ。
「あーん」ってしても恥ずかしがって食べようとしないのはわかってる。




「つまんないの」と自分で食べちゃうけれど。
そのままプリン取り上げて私が跨り座ったら向かい合ったまま硬直するよね。
また変なことするんでしょ?てな顔してる。
そうだよ、するんだよ。




黙ったまま唇を押し付けた。
久しぶりのキス。
反応してる。
え、抵抗しちゃうの?
ダメじゃん、もうちょっと粘ろうよ。
ハイ、プリンの口移し。
垂れちゃったね、舐めるね。




なんて顔してるの。
初キス迎えた中学生じゃないんだから。
余裕ない顔しないでよ。
煽ってんの?煽ってんでしょ。
まだ止めてあげない。
当たってるよ?どうするの?




着ていたパーカーの片方が肩からズリ落ちてキャミソールの私はちょっぴりセクシー。
堪んないでしょ?堪んないよねぇ?
ねぇ、そろそろ一線越えちゃう?




角度変えてジロウの唾液を味わう。
トロンとしてるんだもん、止まらないよ?
もう抵抗やめちゃったの?
ジロウもシたいって思ってる?
ゴム何処だったっけな?



当たってるとこグリグリしたらストップかかっちゃった。




「す、すみません……これ以上は…っ」




「これ以上は何?」




煽るだけ煽っておいてまた寸止め食らうの?




「僕は椿さんとそういう関係にはなれません」




「あ、そう」




引くときはサッと引く。
自己防衛がかなりを占めてるけど、ジロウのことでは傷つきたくない。
「な〜んだ、残念」なんておちゃらけてみるけど内心バクバクしてる。




めっっっちゃ勃ってたじゃん。
つーかソレどうするの?
トイレで抜くの?
隠してるつもりでもバレバレだから。
このヘタレが!!




ううん、私こそヘタレだ。
本気で抵抗してないんだからもっと踏み込めば良いのに土壇場で足が竦んじゃう。
玉砕するにはあまりにも準備不足で経験値もない。
あの顔で「椿さんなんて嫌いです」とか言われたら間違いなく死ぬ。











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