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スミカ

第1章 105号室

俺は思わず、管理会社の男性の背後に見える部屋をちらり見してしまった。
部屋の真ん中に何かゆらゆらと動く影があった。
それがなんなのかすぐに察した。


「うっ…!」


慌てて目を背けた時、玄関先に転がっていた履き物に目がいった。
それは、赤いハイヒールだった。






それから管理会社の男性と一緒に警察に色々聞かれるはめになった。
しかも不思議なことに、真理は俺としたことを覚えていなかった。赤のネイルも好きじゃないのになんで買ったんだろうと言っていた。


俺は気味が悪くなって、とりあえず真理の部屋で同棲することにした。


「あら、もうお引っ越しですか?」


荷物を車に積んでいると、あのセールス女が話しかけてきた。


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