
スミカ
第1章 105号室
事が済んだ頃には、真理の足の爪のネイルは剥がれていた。
「あたし、帰るね…」
ボーッとしながら真理が玄関のドアを開ける。
送ろうと俺も外に出ると、ちょうど隣の部屋のドアが開いて、真っ青な顔をした作業服の男性と目があった。
「あ、ども…」
なんとなく気まずい。
こんな昼間からエッチして…しかもけっこう激しかったから声が漏れていたかもって気になった。
というか、隣の部屋は女性の独り暮らしではなかったんだな。
そう思ってると…
「私、ここのマンションの管理会社の者ですが…」
「あ、そうなんですか」
「……んでるんです……」
「はい?」
男性は真っ青な顔をして震えている。
「し、死んで……死んでいるんですっ…!」
「…………」
「あたし、帰るね…」
ボーッとしながら真理が玄関のドアを開ける。
送ろうと俺も外に出ると、ちょうど隣の部屋のドアが開いて、真っ青な顔をした作業服の男性と目があった。
「あ、ども…」
なんとなく気まずい。
こんな昼間からエッチして…しかもけっこう激しかったから声が漏れていたかもって気になった。
というか、隣の部屋は女性の独り暮らしではなかったんだな。
そう思ってると…
「私、ここのマンションの管理会社の者ですが…」
「あ、そうなんですか」
「……んでるんです……」
「はい?」
男性は真っ青な顔をして震えている。
「し、死んで……死んでいるんですっ…!」
「…………」
