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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

春樹はぴくっとなる。

「エッチしてる時に、吸われるのよ。く・ち・で。」

「イヤ~!!梨々香ちゃんの、エッチ~!!」

埜々香は、腕をブンブン振っている。

「って言われても……付けたの、私じゃないし……」

恥ずかしいを通り越して、困る梨々香。

「付き合ったばかりだから、お盛んなのよね。」

「キャーキャー!!」

「イヤ、別に……昨日で二度目だし……」


そこで春樹の堪忍袋が、ブチブチっと切れた。

「お~ま~え~ら~……」

「「「え?」」」

那々香、埜々香、梨々香はそろって、父を見た。

「俺はそんなふうに、育てたつもりはないぞ!!!」

春樹は立ち上がって、叫んだ。


「まだ埜々香はいいとしよう!だが、那々香!」

「何よ!」

「その尻軽な性格、何とかならないのか!!」

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