大人の俺と子どもの私
第1章 出会い
時間はあっという間で、17時を過ぎ、そろそろ夕食の準備の時間になってきた。
まだ紗南は帰ってきてないようだった。
あれからずっと気になってはいたが、他の職員はいつものことみたいな雰囲気だから聞き出せずにいた。
さすがに夜ご飯もあるし。と思って、隣の席の莉子ちゃんに聞いてみる。
「莉子ちゃん、あの、紗南は…いつ帰ってきますかね…?」
「ん?そういえばまだ帰ってきてないっけー?」
「はい、、出て行ったのお昼前だし流石にお腹も空いてるだろうし…。」
「まぁ、そろそろ帰ってくるんじゃない?」
あの子はいつもこんな感じなのだろうか。。
何か事件とか事故に巻き込まれてはいないだろうか。。
そんなふうに心配してるのは俺だけなのか。。
もやもやが消えないまま時間だけが過ぎてゆく。