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6歳の子が、親と引き離されて、施設に入れられて、環境の変化に適応できないなんて当たり前だと思う。

そこに周りの人との関係がうまくいかなかったから、この子はずっと孤立してたんだろうか。



「そうなんだ…」



俺にできることは何だろう。。



「…ほんとはみんなと楽しく過ごしてみたい？」



これからどうしたいか。

過去は何も変わらない。
施設に入った事実も、対人関係が上手くいってない事実も。



でも人と人の関係は、これからいくらでも変われる。



「…」



また、沈黙が続いた。


ゆっくり、紗南が自分の言葉で気持ちを伝えてくれるのを待つ。