👠ツンデレラ👠
第1章 ツンデレラ
今日はアイツいないのか・・・。
加えてディランは最近、ある一人の男が気になっていました。
その男は貴族の女に囲まれておきながら、直ぐに城から姿を消してしまいまうので実際話をした事はありませんが、時折その男からの熱い眼差しを王子は感じていました。
ですがその視線に気付いてその男を見つめようとすると男から視線を逸らしてしまうのをディランは不思議に思っていましたし、ディラン自身何故かその男からの視線を受ける事に嫌悪感はありませんでした。
同性愛に偏見は無くとも、ディランは異性愛者。だというのに、近頃は周囲の女性よりもその男にばかり目を向けるようになっていきました。