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👠ツンデレラ👠

第1章 ツンデレラ



その頃、次期国王であるディランは会場を見渡して溜息を吐いていました。

有力貴族者の男性は参加が可能ですが、圧倒的に女性の割合が高いのです。

王家の血筋を途絶えさせない為にも伴侶となる妻を見つけだしプロポーズをしなくてはなりません。


「良ければ私と一曲踊ってくださらない?」

目を引く容貌を持つディランに言い寄ってくる女性は星の数程います。ディランも女性の誘いを断る程、冷淡でもなければ非常識でもありません。
しかし、権力や富等の欲が映った女性の目を踊る度に見なくてはならないのはディランにとって苦痛な事でした。

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