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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第2章 憧れの家族

 笑顔を見せると、彼女はさらに続ける。

「そうだ。どうせならあの娘の初体験も、あなたにお願いしちゃおうかしら」

「ええ!?」

 思わず大声が出た。

「せっかく茉由と仲良くなったんじゃない。それに、どこの誰とも知れない男にあの娘の処女を奪われるより、母親としては安心なんだけどな」

「ほ、本気で言ってるんじゃないよね? 血は繋がってなくても、茉由は俺の娘だよ? 父娘(おやこ)だよ?」

 狼狽えながら、まくし立てる武司。

「わたし、割りと本気よ?」

 理恵は真顔でそう答えると、

「でも、さすがに今すぐにって話じゃないわ。まだ中学生の子供だもの」

 と続けた。

「茉由が成人してからってことだよね? 驚いたよ」

 だとしても、父娘でそういう行為は如何なものかと、武司は思った。

「一応は考えておくけど、茉由に素敵な彼氏が出来た場合は、二人に任せた方がいいと思う」

「フフ」

 理恵が笑いかける。なにか可笑しいことを言ったのかと、武司は彼女を見る。

「ごめんなさい。ちゃんとしたお父さんになったんだなって思ったら、ちょっと可笑しくなって」

「――そうかな」

「そうよ」

 二人は自然と身を寄せ合い、口唇を重ね合わせた。

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