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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第6章 エピローグ~父娘の行き着いた場所~

「うん、そうかも知れないね。……でも俺たち、お父さんとお母さんが愛し合ってるってことだから、きっとそれは感じてくれるよ」

 なんの根拠もなかった。だが、武司はそう願わずにはいられない。彼は両手で茉由のお腹を、自分の子供を抱き締めるつもりで優しく触れた。

 掌に微かな胎動が伝わり、そして温もりが広がる。武司はまだ小さな、それでいて力強い命の息吹きを感じた。
 彼はあらためて思った。

 親子三人、生きていこう。茉由と二人で、この子を幸せにしよう。

 これが、二人の辿り着いた場所なのだから。


〈了〉
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