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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第5章 少女の決意

 慌てて訊く。武司の心中では、久しぶりに射精した満足感と、少女の口を汚(けが)してしまった罪悪感がない交ぜになっていた。

「んん」

 肯定の意味なのか、それとも否定の意味なのか、茉由はそのひと言だけ答えた。

 彼女の口から分身を引き抜く武司。自身の放出した精液と、彼女の唾液でドロドロになっているそれは、未だ萎えることはなく、そそり立っていた。

「それ、早くこれに吐き出して……」

 サイドテーブルのティッシュを数枚引き抜き、茉由に差し出す。彼女の口の端には、白いヨダレが一筋垂れていた。

 しかし、少女はティッシュを受け取ることなく、指先で口元のヨダレを拭う。そしてピンクの舌を出してそれを舐め取った。

「ほら、出さないと……」

 武司は手にしたティッシュを彼女の口元に運ぼうとするが、茉由は顔を左右に振ってそれを拒否する。

 彼女がどうするつもりなのか、武司は懸念を抱く。すると、茉由は薄笑みを彼に向け、コクっと喉を鳴らして口内の液体を全て飲み込んだ。

「――えへへ、飲んじゃった」

 そう言いながら、彼女はペロッと舌を出し、アーンと口を開いて中を武司に向けた。

「……茉由」

 心配げに娘を見る武司。その表情を見て取った茉由は、不安を感じた。

「ええと、精子って飲んじゃいけなかったの?」

「いや、別に毒があるわけじゃないから、全然平気だよ」

 健康な男子の精液であれば、無害であると聞いたことがあった。

「そっか。よかった。パパが心配そうにするから、わたし不安になっちゃった」

「びっくりしたんだよ。どうだった?」

「うーんとね……生臭くて、苦くて、あんまり美味しくなかった」

 精液の味を思い出しながら、茉由は答えた。

「だろうね。もう懲りただろ?」

 娘の頭にポンと手をやり、苦笑混じりに言うと、

「んー、でもパパのだと思ったら、イヤじゃないよ? また、飲んでもいい」

 彼女は伏し目がちに答えた。その視線の先には、まだ萎えることのない、父親の怒張がある。

「パパのおちんちん、まだ大っきい……」

「続き、まだする? それとも、もうやめにする?」

 射精後の満足感からか、二人の行為に茉由がすでに満足しているのであれば、この先は次回への持ち越しでもいいと武司は思っていた。

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