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狂愛の巣窟〜crossing of love〜

第8章 【戻れないのなら一緒に乗り越えてください…】






「……いえ、あなたのようには抱いてもらえませんでしたから」




「……は?感じてるじゃない、音出ししましょうか?」




「ですから、ソレ、奥の部屋で一緒に観ます?」




一筋縄ではいかないわ。
怯む瞬間を見計らう。




「違うの、そんな事を聞きに来たんじゃない」




「すみません」




ズンズンと前に来て見下ろしているけど圧倒されてしまう。
私が怯んでどうするのよ。
そんな覚悟で寝取った訳じゃないわ。




「あなたのご主人、知ってますか?この事……知らないですよね?」




「それは……わかりません」




「まさか、公認な訳ないでしょ?」




「もし気付いていたとしても、直接言ってくることはないかも知れません」




「どうなってんのよ、あんた達……」




そうね、私たちですらちゃんとわかっていないのかも。
ん…?さっきからずっと真っ直ぐ見てくると思ってたけど。
なんか、火照ってるような。
目を逸らすのは失礼なのかな、と私も見つめ返している。




「こんな綺麗な顔して色っぽい声で泣いて、うちの主人誘惑したんだ…?」




「ええ、そうです」




「あんな声で喘いで何度も主人のがあなたに挿入ってた……」




「正確に言えば、犯して頂いてたんです、そういう関係でした」




「犯して?どういう意味?」




「私がお願いして犯されました、性奴隷になると契りを交わしたものですから」




「性………奴隷?」




「ええ、私が、あなたのご主人の性奴隷になったんです」




「お互いにメリットがあったって言うの?」




「さすが先生をされてらっしゃるだけあって理解が早いですね」




「そっちこそ頭の回転が速いのね、いくらでも理由が出てくるじゃない、良いわ、あがる」




スリッパを履いてズカズカと家の中へ入っていきました。
リビングに通し、お茶を淹れる。
向かい合わせに座ったらさっきまでの怒りに満ちた顔つきではなくなっていました。




「正直、不倫なんて1ミリも疑ってなかった……寧ろ、前より仲良くやれているとも思っていたわ……この動画を観てしまったのもたまたま、携帯を握り締めたまま眠った主人から取り上げた時にチラッと見えて……そのまま自分の携帯に転送したの」









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