狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第9章 【交錯する愛をあなただけに…】
寝室から見える隣の部屋の窓。
昨日はなかったサボテンが飾られています。
クスッと笑ってしまう。
2人で決めた合図のようなものでした。
私からはお誘い出来ないので、サボテンがあるということは中岸さんが限界を迎えていらっしゃるということ。
外は良い天気です。
それなのにこんな家に閉じ籠もってセックスに勤しんでいるだなんて。
玄関先でまだ上がってもいないのにあなたは目の色変えて襲いかかってくる。
「んふふ、昨日奥さま抱きました?」
「ハァハァ、あなたの言う通り抱きました」
「じゃ、どうしてこんなに餓えてらっしゃるの?」
「妻に吐き出せば吐き出すほどあなたが欲しくなる…」
本当に、奥さまのことは知らない様子。
携帯から動画コピーされてることも恐らく気付いてないのでしょう。
それはそれで面白い。
私の目には滑稽に映っていますよ?
それさえ愛おしいです。
何も知らぬが故、曇一つもない目で私を愛でる。
急いで私を欲しがる。
「撮らないの?」とベッドの上で煽るの。
一瞬、躊躇したように見えたけど出来ることなら残しておきたいわよね。
私との快楽セックス。
撮ろうとした手を握り、携帯を取り上げる。
「私が撮ってあげる」
「え?」
「ウソ、撮り合いっこしよ」
自分の携帯も出して起動させる。
今日は挿入るところから撮ってあげた。
動画は回しっ放し。
激しくピストンする中岸さんを私目線で撮り続ける。
頑張って撮りながら我慢出来ずにイってしまう私を撮る中岸さん。
いつもより興奮してるのがわかる。
結合部もちゃんと撮ってる。
「こうやって撮られながらセックスするの好きなんだろ?安心して?ネットにあげたりしないから、私だけのコレクションにするから、ほらオマンコもっと開いて、あぁ、奥まで当たってる?凄い気持ち良いよ」
「あんっ……んんっ……奥さまとどっちが気持ち良い?」
「ハァハァ、愚問だよ、キミのオマンコが一番に決まってる、ほらまた締まった…っ」
「あっあっあっ……そこっ……イクっ……アァァ…イックイク…っ」
「綺麗だよ、十和子さん」
「中岸さんのオチンチン凄い……」