狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第9章 【交錯する愛をあなただけに…】
手を解放され、酷いレイプをされた後はそのまま放置です。
私がそうして欲しいと申しました。
隣人に犯され性玩具として扱われる。
この上ない悦びなのです。
奥さまにもそういう関係だと伝えてあります。
中岸さんが帰った後、少しだけ赤くなった手首を見て優越感に浸る。
人様のご主人を寝取る過程は凄まじい昂揚感です。
彼もまた、人妻を性奴隷に仕立てた昂揚感に包まれていることでしょう。
これだから止められません。
リスクを犯してでも手に入れる。
その刺激が私たちを依存へと導いていく。
その日の夕方、職場から真っ直ぐこちらへ来たのでしょうか。
奥さまの登場です。
ドアを開けるなり勢いよく入って来て私の手を引き上がり込んできました。
リビングのソファーへ無理やり座らされる。
「時間ないの、コレ送ってくるってどういうつもり?あなたを観るのは許せるけど、私、主人のなんて見たくない!主人がどんな顔して不倫してるのかなんて興味ないわ!」
「ごめんなさい……あなたを抱いている時と顔……違いました?」
「そんなのどうだって良い!二度と送って来ないで!」
「でも、ご主人も私を撮っていたんですよ?だったらそっちのアングルの方が気になるんじゃありません?」
言葉を失っているのを見ると図星だったようで、その場で中岸さんにメッセージを送る。
「何してるの?」
「安心してください、奥さまが今此処にいらっしゃることは言いませんので」
1分もしないうちに返信がくる。
別アングルの動画を送らせました。
それをその場で流す。
中岸さんとの卑劣な会話も丸聞こえです。
釘付けになっている。
「昨日、抱かれたんでしたっけ?どうでした?」
「そんなのどうだって良いって言ってるでしょ」と肩を強く掴まれて顔が歪む。
「本当、どうしようもないアバズレね」
「今日も……ご主人に良くして頂きました」
「どうしても私を怒らせたいわけね?」
「いいえ、違います……」
掴まれていた手をそっと離して自分の下半身へ触れさせる。
「時間ないんですよね?早く帰らないとご主人に怪しまれますよ?」