狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第9章 【交錯する愛をあなただけに…】
「皆が居る時はダメだよ」
「僕だけおあずけ?」
「え………?」
キャミソールの肩紐を片方ズラされる。
「我慢出来ないの知ってるくせに……コレで縛っても良い?」
何処から持ってきたのか一颯くんの手には手枷が。
そして人差し指で唇に触れてくる。
「声出さなければ気付かれないよ?どうする?する?しない?十和子さんが決めて」
ズルい、その聞き方。
優しく髪を撫でてきて
「このまま同じベッドで添い寝するだけでも良いよ」ってさっき我慢出来ないとか言ってたくせに。
亨さんとのベッドで朝まで一颯くんが寝てるなんて見つかったらヤバい。
「……シたいの?」
「十和子さんは?」
私から言わせようとしてる。
こういうところも益々似てきた。
シたくないって言ったらどんな顔するかしら。
いつだって拒みきったことはない。
流されてきた。
いや、私が欲しくなってた。
今日は………?
「声………我慢出来るかわかんない」
そう言いながら両手を差し出してしまうの。
手枷を嵌められて仰向けに。
バンザイして手は頭の上。
「ナイトブラしてないんだね?」
シルクの上から乳首をコリコリされて勃起しちゃう。
ソフトタッチじゃダメ。
早く直で触って。
「その顔いつもヤバいくらい唆られる……ほら、もうこんな……」
ズボンがピラミッド型に膨らんで足に擦り付けてくるの。
欲しくないわけないじゃない。
あなたも亨さんと一緒で私を焦らすの?
オマンコがジンジンしてくる。
足が動いちゃう。
気が付けば目でずっと追ってて手枷ごと伸ばして触ろうとすればすぐに頭の上に戻された。
「手はずっとココだよ?動いちゃダメ」
「はぁ………ん……」
「綺麗だよ、十和子さん、堪らなくなるよ、でもね、本当は怒ってるんだ、今すぐめちゃくちゃにしてしまいたいくらい」
「え……?」
「どうしてアイツにまた身体許したの?ナマでさせたの?僕だけじゃなかったんだ?」
「………ごめんなさい」
「言い訳してくれないんだね、すぐ認めちゃうんだ?それもズルいよね」
「そういう女なんだってわかってるでしょう?」