テキストサイズ

狂愛の巣窟〜crossing of love〜

第4章 【止まらない欲情に乱れて…】






「困らせてばかりです、ごめんなさい、ガキっぽくて」




「ううん、謝らないで、悪いのは…」




「佐倉さんじゃない」




言わせないでいてくれる彼なりの優しさに甘えさせてもらう。
こんな近くで見つめ合ったらまた。
自然と唇重なっちゃうね。
煽っちゃった…?
最後はやっぱりアメを与えてしまう悪い女なのです。




「ごめんなさい、もう本当に時間ないのに……離れられないね」




結局また何度も舌を絡ませ合った。
押し倒すギリギリのところまで。
熱い吐息が必死に理性を保つ。




「どうしてもダメになったら連絡しても…?」




「うん、何とか時間作る」




「ごめんなさい、困らせてばかりだ」




「良いの、キミのその気持ちが嬉しいから」




たっぷりチャージ……とまではいかないけど少しは満たしてあげれたのかしら。
ほんの少ししか会えなくてごめんね。
後ろ髪を引かれる思いで帰っていくキミを見送った。




疼きを隠せない淫らな身体は自分で慰める。
暗い寝室で横たわる私は自慰行為の真っ最中で、鳴り響く携帯を手に取りスピーカーにして出た。




__もしもし、十和子?




「ハァハァ………亨さん」




__イケナイ子だね、自分でシてるの?




「ん………早く帰って来て」




__あぁ、真っ直ぐ帰るからまだイったらダメだよ?




「そんなっ………」




__ご主人様の言うこと守れないの?




「んんっ………わかりました」




__触っても良いけどちゃんと寸止めするんだよ?嘘もダメだ、確認したらわかることだからね?良いね?




「亨さぁん………っ」




__お仕置きは帰ってからだ




プツっとここで切れた。
こうやって私は監視されている。
狭い檻の中で飼われているみたい。
息苦しくて目眩がしそう。
でも、それ自体が最近では快楽となり、興奮へと繋がっている。




拘束されたり監視されたり、今みたいに自慰行為まで見られているなんて、わざとしちゃいそうです。
主人の言う“お仕置き”とは、和泉くんとの行為でしょう。
だから最初は拒んでみせたのに。
途中で自ら腰を振っていたのも全部見られていたのですからお仕置きは当然のことです。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ