テキストサイズ

狂愛の巣窟〜crossing of love〜

第4章 【止まらない欲情に乱れて…】






隣に来て頬を撫でるあなたに私は陶酔している。
重ねられていたお義兄さまの手を簡単に解いて「はい…」と従うのです。
もう、亨さんしか見ていない………
そんな空気感を醸し出しながら皆さんの前でキスされました。
勿論、舌も絡ませて。




「お酒足りてないんじゃない?もう動き回るの禁止ね?」




「ん………はい」




日本酒を口移しで飲まされる。
他の人など目に入りません。
亨さんだけに甘い声を漏らしていく。
顎を伝うお酒も舐め回されて「綺麗だよ」と舌が戻ってくる。




「もっと可愛い顔見せてあげて、皆に」




そう言われるとハッとして見られている現実に戻されるので羞恥心が芽生えてしまう。
それが何とも言えないらしいですけど。




「もう我慢出来ないよ」と逆隣に居たお義兄さまが亨さんから私を奪い取るように顎クイして舌を絡ませてきます。
お義兄さまのキスも気持ち良くて抵抗するにも力が入りません。




「あーあ、イケナイ子だね、兄貴とのキス……そんな気持ち良い顔しちゃうんだ?」




「あっ………ごめんなさい」




「まだ終わってないよ」とお義兄さまの舌に捕まる。
拒めない………こんなのってないわ。
舌が痺れてるみたい。
さっきのお酒にまた何か入れられていたのかしら。
フワフワしてきた。
身体も熱い。




亨さんの手が着物の裾を捲り、はだけてくる。




「あっ………ダメ………」




「どうして?兄貴のキスで濡れてるか確かめないと」




「ん………ハァ……ハァ……濡れて……ません」




必死にそう抵抗するのにお義兄さまに耳を舐められて「あぁん…」と端なく喘ぐ私に亨さんの手は止まらなかった。




「こっちへおいで」と手を引かれ皆さんに囲まれたソファーへ座らされる。
両隣は亨さんとお義兄さま。
耳や首筋を愛撫されただけで過剰に反応する身体。
言い訳出来ないほど濡れています。
それを見て亨さんはどんな罰を与えてくれるのかしら。
想像しただけで子宮が疼きます。




観ている皆さんの股間が盛り上がっているのも視界に入ります。




「あっあっ……ダメ」




思わず亨さんの手を止めたのは衽(おくみ)の方まで捲りあげられ太腿が露わになりそうでした。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ