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主治医との結婚生活

第31章 奏真の思い

聞いてると こっちまで悲しくなってくる…。

知らなかった…。 

あの夏の明ちゃんは 天真爛漫 無邪気そのもの。
そんな 寂しさを抱えている子に見えなかった。


「そうま… せんせぇ…」

明花ちゃんが 僕の首に抱きついてきた。

「ごめんなさい…。
先生の前では 泣かない って…
強くなる って決めてたのに…」

明花ちゃんの言葉に 疑問を抱く。

「何で? 強がる必要なんてないんだよ?
これからは 2人で1つなんだから…。
もっと 自分の気持ちに素直になったらいいよ。」


火照りはじめる 明花ちゃんの体を
甘く 甘く 溶かして トロトロの蜜を増やす。

それから  最奥で繫がり合いながら 
緩やかな律動を 繰り返す。

「僕達は1つだよ…? わかる?」

指を絡めて 明花ちゃんの涙を舐め取る。


「奏真先生は… 初めて 会った時から
優しかった…。私の ワガママも 困りながら
聞いてくれた…。 
一緒に居て安心出来たのは… 奏真先生と佳真先生 
だけ だった…!」


明花ちゃんの 言葉に軽く頭突きする。

「もぉ…!何で 佳真先生?!
そこは嘘でも奏真先生だけ って言うんだよ(笑)
変なトコだけ正直だな…!」

「ごめんなさい…!」

明花ちゃんは 涙目で笑った。


気持ち良く繫がりながら 僕は明花ちゃんの一部だと
明花ちゃんの体に 教え込む。

パズルのピースの様に 明花ちゃんの中心に合うのは 
僕だけでしょ… ?

「今までは… お休みもロクに被らなくて… 
ゆっくり一緒に 居られなかったけど…
これからは 毎日一緒…。
明花ちゃんは僕の一部で 僕は明花ちゃんの
一部…。
お互いに 無くては困る…。そうでしょう?」


僕が発する律動に 明花ちゃんは 気持ち良さそうに
身を任せて 僕の言葉に頷いた。

「少しずつでいいから… 甘えておいで?
迷惑だなんて思わない。 困ったりしないから。
もっと… 本当の明花を 見せて…?」


明花ちゃんは 涙を流して 頷いた。


「良い子だね… 明花ちゃん…。」


僕の言葉に 明花ちゃんは突然 驚いた顔をした。

「? どうしたの?」

「い… 言われた事… 無かったので…
びっくりして…」

顔を赤くして 照れていた。

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