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いつかの君に感謝を

第5章 先生の思い、そして診察


思ったより腫れが酷いな。痛みも結構あるみたいだし…
腫れの原因は心臓の1部に血が溜まっているからかな。舞には申し訳ないけどここは頑張ってもらうしかないな


目に薄ら涙を浮かべながら布団に潜った舞をどうしようかな


舞はいつも強がってはいるけど病院は苦手だし、検査も診察も注射も本当は得意ではないんだよな…笑


とりあえず俺はPHSで男の看護師に処置室の準備とこれから行う処置の道具を準備してもらうように頼んだ。そして俺は舞の説得をしないとな


「まい?そのままでいいから先生のお話聞いてね。今先生が診察したら舞の心臓のところ痛かったでしょ?
それは舞の心臓の1部に血が溜まっちゃったからなんだよね。だから今から舞の胸に麻酔をして溜まった血を抜くよ。麻酔の時は痛いけど麻酔が効いちゃえば痛くないからね?先生と一緒に頑張れる?」


玲央はなるべくゆっくり、優しい声で舞を怖がらせないように話した


舞の布団を握る手に力が入った。それは玲央にも見えていた。


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