雪女
第2章 不思議なあられ
あられファンクラブ。又の名はあられ親衛隊(というのは僕が勝手に付けた名前だが)の中では宮田が一歩抜き出たようだ。
皆と離れたところで、あられと二人だけでよく話している。
宮田は買い物を頼まれたみたいで、売店からどうでもよさそうなものを嬉しそうに買ってあられの許に走る。
「これぐらい俺が払っとくから」「いいえ。それは駄目。じゃあ指相撲で勝負しよっか」 なーんて会話をしたのだろう。
あられと宮田は指相撲を始めた。
宮田の片手をあられは両手でつかんで、キャアキャアとはしゃいでいる。確かに可愛らしい。
あられグループの一人に訊くと、やはり二人のことはみんな見えているのだ。
特に僕の前でイチャついている訳ではないらしい。
「お前らさ、羨ましくねぇの?」
グループの中家という奴に訊いてみた。
「別に。順番だしな」と言う。そうか順番なんだ。
あられの相手がその中家に替わった。
ここ数日、宮田の元気が無い。急に痩せてきたようだ。昼休みになるとあられとどこかに出ていき、あられだけが先に帰ってくる。そう言えばあられが昼飯を食ったのも見たことが無い。
頭をよぎった思いを僕は振り切る。まさか……ね。
中家とあられは何がおかしいのか二人で手を叩き合って笑った後、あられがスカートをめくって太腿を出した。
「わっ」思わず声が出たのは僕だ。
どうやら、虫か何かに刺されたという話しらしいが、ショーパンはいてることを知ってても、声が聞こえない距離から特殊能力で見ている僕はドキッとする。
中家はそれいらい――完全に――あられの魅力に呑み込まれてしまっているようだ。
皆と離れたところで、あられと二人だけでよく話している。
宮田は買い物を頼まれたみたいで、売店からどうでもよさそうなものを嬉しそうに買ってあられの許に走る。
「これぐらい俺が払っとくから」「いいえ。それは駄目。じゃあ指相撲で勝負しよっか」 なーんて会話をしたのだろう。
あられと宮田は指相撲を始めた。
宮田の片手をあられは両手でつかんで、キャアキャアとはしゃいでいる。確かに可愛らしい。
あられグループの一人に訊くと、やはり二人のことはみんな見えているのだ。
特に僕の前でイチャついている訳ではないらしい。
「お前らさ、羨ましくねぇの?」
グループの中家という奴に訊いてみた。
「別に。順番だしな」と言う。そうか順番なんだ。
あられの相手がその中家に替わった。
ここ数日、宮田の元気が無い。急に痩せてきたようだ。昼休みになるとあられとどこかに出ていき、あられだけが先に帰ってくる。そう言えばあられが昼飯を食ったのも見たことが無い。
頭をよぎった思いを僕は振り切る。まさか……ね。
中家とあられは何がおかしいのか二人で手を叩き合って笑った後、あられがスカートをめくって太腿を出した。
「わっ」思わず声が出たのは僕だ。
どうやら、虫か何かに刺されたという話しらしいが、ショーパンはいてることを知ってても、声が聞こえない距離から特殊能力で見ている僕はドキッとする。
中家はそれいらい――完全に――あられの魅力に呑み込まれてしまっているようだ。