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小説以外のひとりごと

第43章 アーティスト

その3

アンドレ・マトス再始動

アングラを脱退したメンバーたちで立ち上げたバンド、SHAMAN(ジャーマン)


もちろん、すぐに購入した


内容はメロディ満載のスピードメタルを軸にしながら、新しいエッセンスが加わっていた


それが民俗的なトラディショナルなメロディでした


南米のペルーのような雰囲気だったり、ところどころはヨーロピアンだったり、疾走曲だけでなくミドルテンポな曲も、スローな曲までも、めちゃくちゃ雰囲気があってすごいアルバムでした


それは現地ブラジルでもかなり人気になったようだ


1枚しかアルバム出してないのに、すぐにライブアルバム、ライブビデオが出たのだ


当時のアンドレは高音はもちろんミドルトーンも重みがあって個人的に好きだ


かなり割れたしゃがれた声になりつつあったけど、キンキン声一本の頃より音楽の雰囲気が合っていた


自分の中ではアンドレ・マトスが参加したアルバムの中で最高峰だと思ってる


それぐらい良い楽曲ばかり

捨て曲なしのアルバムだった


ただ


そのあと2枚目のアルバムはトラディショナルな雰囲気が減退、普通に良質のアルバムだった

可もなく、不可もなく

1枚目のミラクルが無かった 


結局SHAMANから脱退してしまう


勿体ない


その後のSHAMANはメンバーチェンジを繰り返す

良質のスピードメタルだったけど、正直どこにでも居るようなバンドになってしまった


本家のアングラのほうもヴォーカルが脱退

イタリアで有名なラプソディーのヴォーカリストが加入した


A級バンドにA級ヴォーカリストの融合


となるハズだったけど、正直言って
あんまり、、、、、といった感想だった


歌はめちゃくちゃ上手いんたけど、ラプソディーほどのクサい歌いまわしでもなく、アングラらしい声のテンションの高さも感じられなく思えた


やっぱり個性って大事なんだな、て思う


3つのバンドを渡り歩いたアンドレ・マトスはその後、自分の名前を冠した「アンドレ・マトス・バンド」を結成する


それはスピードメタルをアンドレ・マトスが歌うカラオケのように思えてきた


たぶんアンドレ・マトスを追ったのはそれで最後だったと思う


そのあと、


アンドレ・マトスが死亡したニュースが流れた

またまだ若いのに!

まさかと思った

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