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小説以外のひとりごと

第45章 とつぜんですが

「脳梗塞」その6


あっという間に、外は真っ暗


ベランダの網戸が全開で、肌寒い


床を這いながらベランダの扉を閉める


もう、カーテンは諦めた



彼女が戻って来るまであと数時間、

先に調べておこう



スマホにタップする指が検討ちがいの場所を押してしまうので、何度もやりなおす


文字が打てないし、


文字を打とうとすると、スマホ本体が固定されてないので、いちいち動いてスマホがクルクル回る


何とかスマホを何かの角にあてて、固定


調べても、ハッキリしない


あんな病気、こんな病気、


どれが当てはまるのかでさえ、わからない


あきらめた


彼女が戻ってくるのを待とう


だけど


普通じゃないことはわかってた

昼間にシャワーを浴びて、もう6〜7時間経ってる


しびれっぱなし、はおかしいでしょ?


もう夜だから、明日だな

明日、仕事行く前にどこか病院に行こう

それが終わってから仕事に行こう


ん?



仕事、行けなくね?


病院、行けなくね?


こんな身体じゃ、外に行けない


部屋の中でも這いつくばってるのに!



とうしたら、いいかな?

彼女が戻ってきても、かわらない気がする


市の相談センターに電話しようか?



24H対応だし


とりあえず、いったん電話


昼から右半身が動かないんですけど、明日のクリニックってどういうとこ探したらいいですか?


みたいな事を話してた



電話口の女性は

「この電話を切って、すぐ救急を呼んで下さい」


「え? は、はい」


救急って、119? 199やったっけ?


でも、朝から何にも食べてない

もしそのまま、ひと晩入院ってなったら24時間メシ抜きになるじゃん?


とりあえず電話する前に腹に入れとかないと!


服もこんなのじゃ、ダメやろ

財布と保険証持っといて、と、


そんなときに彼女が戻ってきた


先にラインだけ送っといたので、走って帰ってきたみたい


とりあえず、昼食用に買ってたものを食べて、



自分で救急車を呼びました


すでにぼくはその心づもりしてた


彼女のほうが困惑です


仕事中はスマホ見れないし、退勤してから慌てたんでしょうね


こうして救急車のお世話になりました


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