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小説以外のひとりごと

第45章 とつぜんですが

「脳梗塞」その10


入院生活が2週間過ぎました


看護婦さんたちも、リハビリのトレーナーさんたちも顔見知りになっていて、最近は掃除のおばあちゃんたちと喋ったりしています


入院生活が長くなるとこうなるのね


脳卒中の患者さんはどうしても高齢者が多くて、たぷんボクは下から数えたほうが早い


みんなパジャマ姿で廊下に出ているんですが、みなお爺ちゃんお婆さんです


ああ、老人ホームに紛れ込んだかのような体験


普段からスポーティな格好でトレーニングしているボクはかなり浮いている


他にも同年齢ぐらいの人を見かけるんだけど、ベッドに閉じこもってるみたいで自主トレはしないみたい


コロナがあってから各ベッドのカーテンは開けないルールだし、同室の人と会話もしない


自主トレも飽きて、音楽を聴くのも飽きたとき、ナースステーション(実際の名称は違いますが)の棚に「学級文庫」のように雑誌やら小説が置いてあった


どれどれと眺めていたら、

サスペンス小説もの、
時代劇小説もの、
恋愛もの、
旅行気分もの、
などがありました

(他にもるるぶとか、絵本とかありました)


この中で絶対買わないだろうなぁ、と思ったのが時代劇小説もの


というわけで、せっかくなので時代劇ものを読んでみることにしました


だって、自分じゃどうしたって書けないし


いや、未来の時代のことばかり書いてるボクのお話しも時代のことを言えば未来時代劇か


さて、この時代劇もの

タイトルはちょっと言わないでおきますが、なかなかおもしろい


確かに江戸時代の街の舞台なんですが、人々の暮らしの中にモノノケが混じったりしてて、とってもファンタジックな世界観!


日本版ファンタスティック・ビーストですな


リハビリのトレーニングやら、自主練やら、漢字の書き取り、なんかの隙間時間にこっそり談話室で読み進めています


たいてい10ページづつくらい進んでは、本を戻していて、今は120ページ目くらい


1日何回も隙間時間に通っています


さらにここのサイトで2本のお話しを進めているので、もう飽き時間はありません


ボクの入院生活は忙しいのです


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