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小説以外のひとりごと

第47章 2024年7月

「1000年女王」その3

松本ワールド(松本ユニバーサル?)
今で言うアベンジャーズみたいに作品同士が繋がっている設定はいいのですが、それがうまく噛み合っているようには思えませんでした


ヤマトの古代進の兄が後のハーロックになったり、1000年女王がメーテルの母になったり、メーテルとエメラルダスが姉妹になったり、

それらがうまく繋がっていったら「おお!すごい壮大な世界観だ!」て思うのですが

正直言って無理やり繋げた感が強く、それらがクライマックスに向けてうまく作用したものはほとんど無かったように思ってました


まだ「ニーベルングの指輪」のようにひとつの演劇を色んなキャラクターが出てきて演じていくスタイルのほうが楽しめました


晩年はどんどん絵のスタイルが崩れていって、異様に眼がデカイ女性キャラばかりだったし、過去の名作に固執し過ぎて「大ヤマト」もあまり楽しめなかった


そういうわけで個人的に松本零士作品は好きか?と尋ねられたら

ヤマト 原作▲、アニメ●
999  原作●、アニメ●
1000年 原作●、アニメ▲
ハーロック 原作▲、アニメ▲

というとても微妙なライン

子どもの時は夢中だったのになあ


世界観やキャラクターはとても魅力的なのに、なにが足りないのか

それは「まとめる力」が弱かったように思う

どれも未完ばかりだったり、
広げた風呂敷を丸め込めなかったりするものが多かったように思う
その中でも1000年女王の原作はなかなか綺麗にまとめられていた
他にも完結させている作品もあるけれど有名どころが中途半端な終わらせ方をするものだから、この人の作品はアニメのほうが人気あるんだと思う


子供の頃から大好きだっただけに少し残念な事を思い出させてくれた映画でした



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