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小説以外のひとりごと

第47章 2024年7月

ホラー映画「ノセボ」

2022年-アイルランド、イギリス、フィリピン、アメリカ合作
原題 nocebo


ケオ準新作にてレンタル

DVDパッケージがインパクトあったので、前から気になっていた映画

女性の口から、蜘蛛か蟹みたいな脚が出てる写真


監督は「ビバリウム」というシチュエーションスリラーの監督

「ビバリウム」は新興住宅地で同じような家がたちならぶニュータウンの内見に訪れた若いカップルがニュータウンから出られなくなる、

という「CUBE」の現代版のようなスリラー映画

こちらはラストでとんでもない伏線無しの展開で呆気にとられましたね


今回の「ノセボ」はパッケージから「エイリアン」のような不気味なクリーチャーが出てくる映画なんだろぉなぁ、と視聴してみると、


全然ちがった!!!



虫ジャケットに惑わされた!!



いや、今作はもっとヒリヒリするサスペンス調のホラー映画で、想像していたよりももっと良かった!


ボクのいう「ヒリヒリ系スリラー」ってのは、不気味な状況が続く映画で、わかりやすいので言うと「シックス・センス」なんかはエンディングまでは淡々として進行するヒリヒリ系です



直近では「ピンク・クラウド」
「MEN 同じ顔の男たち」
「ドント・ウォーリー・ダーリン」
「ミッドサマー」
「ボーはおそれない」
なんかがボクのお気に入りのヒリヒリ系スリラー映画です


今回の「ノセボ」は精神的ストレスを抱えている働く母親がだんだん巻き込まれていくストーリー

フィリピン人のお手伝いさんが新しく雇ってみると不思議なちからを示してきたり、

父親は正常な常識人を装いながらも、どこかモラルハラスメント気味


ストレス過多の母親がだんだん調子が悪くなっていくかと思いきや、

中盤はお手伝いさんのお陰でだんだん改善していったり、

しかし

怒涛のラストシーンは「なせお手伝いさんがこの家族のもとにやって来たのか」理由が描かれていく


この事件の理由がストーリーの鍵なのだけれど、


映画が実は語りたいのは別に示したいものがあって、

「先進国が強い立場を行使して、弱い立場の発展途上国にどんな影響をもたらせたのか」

を、家族単位で表現しているのがとてもわかりやすかった


明快な比喩表現で、なかなか考えさせられます

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