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どこまでも玩具

第12章 晒された命


 白い道を駆ける。
 着いた先から落ちていく道。
 後戻り出来ない。
 俺は叫びながら走った。
 無力感と、喪失感に。
「うわぁあああああっっ!」
 胸の痛みなんて気にも留めず、大きく腕を振り、地を蹴った。

―瑞希ちゃん、大好きだよ―

 息が切れるまで叫ぶ。

―お兄ちゃんのこと、恨まないであげて。きっと瑞希ちゃんは、もう赦してるけどね―

 肺が悲鳴を上げる。
 体中の全てを吐き出す。
 叫ぶ。
 叫ぶ。

―またね、瑞希ちゃん―

―ううん―
























―ばいばい―

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