
気持ちのいい恋
第8章 ヤジロベエの我が儘
と――――――――!次の瞬間!
後ろの席の客が立ち上がった瞬間に!グラスを床に落し――――!ガシャン!と、割れる音が店内に響いた!
「キャッ!」
「お客様!大丈夫ですか?!」
カウンターから大慌てで出ていくリク――――・・・
「うっ!――――!ぅっ!」
「春斗?・・・おい!春斗?」
俺は、体が一気に冷え、口にしていたグラタンを手の平に吐き出していた!
「!え、春斗さん!?」
「リクは客を!春斗は俺がトイレに連れていく!」
俺は、カイに支えられながら――――・・・トイレの個室に向かった
「大丈夫か?!春斗――――!?」
「ウッ――――!うっぇ、うぇ―――・・・」
俺は、ガラスの割れて飛び散る音に――――・・・昔を思い出し
胃の中の物を全部吐き出してしまった――――・・・
