
気持ちのいい恋
第5章 過去の足音
ふと、リクの作るグラタンが脳裏をよぎる
だが自宅目の前まで来て――――・・・リクの店まで戻る気力がない
「コンビニでいいか――――・・・」
と、近所のコンビニに入りお弁当コーナーにあったグラタンと缶酎ハイをカゴに入れて会計を済ませた
温めてもらおうかと思ったが、缶酎ハイがぬるくなりそうで止めた――――・・・
電子レンジぐらい俺でも使えるし・・・暖めは帰ってからにする
と――――・・・コンビニを出るとカイからメールが来ていた
置き去りにしておいて――――・・・こう言う事はしてくるんだから
憎めないのである
俺は、コンビニ袋を片手に短い文をカイに送りアパートに戻った
倒れこむようにベッドにダイブすると・・・
俺は、グラタンの存在を頭の片隅に置きながら・・・寝てしまった
