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母子家庭

第6章 本能ということ

私は、優に肩を揉んで欲しいと頼みながら、昔のことを思い出していた。

考えてみると、元旦那!優の父親にも、よく肩を揉んでもらったっけ!私から頼んで…。だいたい私が夜の行為をしたい時に、頼むのよね!男の人は単純だから、肩を揉ませると揉みながら、少しずつ違う場所に手を持っていくから!なんとかかんとか理由を付けて…。

私は、魚を釣ることはないけど、たぶん魚を釣る感覚と同じなのかな?って思う。積極的に触ってきたら「釣れた!」って感じるもの。

懐かしくて自然に笑みがこぼれた。それを見た優は、

「お母さん、ニヤニヤしてどうしたの?気持ち悪いな〜!」

と言った。私は、笑いながら

「コラ!可愛いって言いなさい!」

と言った。すると優は、

「まー、クラスのお母さん達と比べると、可愛い方かな?」

と言った。優は続けて、

「友達にも、優のお母さん、可愛いよな!って言われるし…。」

と言った。私は、舞い上がって、

「誰?誰?そう言ってるの…、教えて!今度お礼言わないと…。」

酔っているのもあり、褒められていい気分になってしまった。優は、

「やめてよ!お母さん、変な意味で話題にのぼること結構あるから…。」

と言った。私は、

「変な意味って何よ!」

と言うと、優は、

「俺の口からは言いにくいんだよね~…。お前、良いな〜!ってわりと友達から言われるから…。」

私が、

「何が良いのよ!」

と聞くと、

「だから〜…!」

と言って、優は私の肩を揉み始めた。









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