無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「えーっと？」


＊＊＊

今日は来てくれてありがとう(•ө•)♡
みんな集まれたの久し振りで、楽しかったね！
でもまだ全然話し足りないよねー！
それで次は、イチゴバラ君（相変わらず一発変換できないよー笑）はいつがヒマ？
また明日とか時間どう？

＊＊＊


開いたメールを見て、フッと笑ってしまった。

俺の旧姓は珍しい苗字に部類されるみたいで、スマホでも変換できない事が多い。

俺は結婚して、今はひなの苗字である“妹尾”になった。
そういえば昨夜はみんなに結婚した事は言ったけど、苗字が変わった事を言うのは忘れてたなぁ。


「てゆーか藤村、もう次の予定を考えてるんだ。
また明日って、つまり今日だろ？
小野なんか夜勤中だろうから、まだメールも見れてない上に、今日は爆睡だよね」


どっちにしても、今日はひなは仕事が休みだった筈だから、俺も時間は取れないな。


「“ご め ん 寝 落 ち し て た 笑”。
えーっと、“今 日 は 俺 む り だ け ど ま た 声 か け て く れ な”っと。送信！」


俺はスマホを閉じると、ひなを追いかけて洗面所へ向かった。